横道世之介

 


横道世之介/吉田修一

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主人公である世之介が、大学時代の

友人や恋人との出会い、日常が綴られている。

 


まず読み終わって出てきたのは

『寂しい』という感情だった。

 


物語自体が最初から最後まで悲壮感漂う内容ではないし、

どちらかというと、暖かみのある作品。

 


もちろんこの『寂しい』というのは

いい本を読み終わってしまい、もう続きがないという意味のそれではない。

 

 

 

社会人になると、

毎日が必死で、けどどこか

似たような毎日を送っていて、

 


そのなかで、きっとあれだけ楽しかったはずの学生時代の思い出が風化されていくんだと思う。

 


誰もがいると思うんだよね。

学生時代そこそこ喋った奴なんだけど

もうこの先の人生で、二度と会わないだろうな、っていう人。

 


決して当時の思い出が

『その程度』だった訳じゃないし、

当時はめちゃめちゃ楽しかった。

 


けど所詮、時間の流れで

ほとんどの思い出がかき消されて行く。

 


個人的にはそんなことを感じてしまった作品でした。

(たぶん著者の意図とは違います。)

 


もっと歳をとってから読んだら

もっと寂しい気持ちになると思う。

 


話の展開はそんなに大きくないけど、

読み応えのある作品です。

 

 

マスカレード・ホテル


今日の本はこちら

 

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『マスカレードホテル/東野圭吾

 

 

 

個人的に東野圭吾は大学時代に好きになったものの、

 


社会人になってからは経済小説(池井戸潤の本とか)にハマり、なかなか読めていなかった。

 


今回、この本を購入したのは、

映画化される前に読んでおこうかなと。

 


映画化されてる作品ともあって

万人に受けやすいという印象。

 

 

 

割と長編小説は、

序盤が展開が大きく動かないから、

読み手によっては展開が動く前に飽きてしまい、頓挫してしまう作品も多い。

(それはそれで駄作と言うわけではない、読み手が本に慣れてないだけで)

 


けど東野圭吾の作品は序盤から、読み手に引き込ませる構成になっていて、

 


読み慣れている人は

「ここが伏線になってるのかな」と

想像を膨らませながら読み進める。

 


気付いたときはクライマックスというぐらい

ページをめくるのが止まらなくなる作品が多いね。

 


実際この本もそうだった。

 


本を読み慣れてない人は

東野圭吾作品から読むのがいいんじゃないかな。

(筆者自身がそうでした。)

 


序盤から楽しませてくれるから

読みやすい。

 


本を好きになるきっかけって

一つの本を読み終わった時の達成感が

たまらなかったりするからね。

 


ストーリーはざっくり言うと

エリート女性ホテルマンと

ギラギラした刑事が

一つのペアになり、

難解事件を解決していくという物語。

 


この二人もキャラクターが濃い。

 


どちらも優秀だけど、優秀が故に

時折、大切なものを見落としてしまう。

 


けど、互いにどことなく見落としを埋め合わせている。

 


男と女だけど、恋愛小説とは違う綺麗な関係じゃないってのもいいねぇ。

 


映画化もされるこの作品。

一度読んでみてくださいな。

 

 

 

 

 

 

 

IT化の中の紙媒体

今や世の中はIT化が進み、

便利な時代になりました。

 

紙媒体が衰退し、世の中がよりスマートに、

 

電話機が電話だけじゃなくて

ゲーム機や、カメラになり、

 

誰もが自分の考えを世間に発信できるようになり

 

ユーチューバーやインスタグラマーなど

新しい職業が増えてきました。

 

僕もIT化に乗っかってSNSやらゲームやら

手を付けているところですが

 

どうにもこうにも

IT化に乗っからないものがあります。

 

それが「本」です。

 

これには特に深い意味はありません。

 

ただあえて理由を挙げるとすれば、

「本屋」が好きです。

 

本がたくさん並んでいって

 

店長のオススメとかかれたポップがあって

 

紙の感触や、表紙のレイアウトを直に見ることができる。

 

みんな買い物してるんだけど、

凄く静かな場所で

 

そんな空間が好きなんです。

 

何も買わずに2時間ぐらいウロウロしてしまうこともあります。

 

だからその本屋を潰したくないという気持ちも少なからずあります。

 

紙をめくる感じも好きですし、

何より本てやっぱり実際に手でとって読みたいじゃないですか。

 

あと読み終わった時の満足感も

そこに本自体があるのとないのじゃ

違うと思うんですよね。

 

けど、僕の周りにはこの気持ちに

共感してくれる人はいません。

 

というよりも本自体を読まない人が

多いです。

 

先にも書いた通り、

世の中便利になって、

 

動画サイトやらSNSやら

楽しいものが増えましたからね。

 

そんな中で、このブログを立ち上げた

僕の目標は二つ。

 

まずは、本の魅力を僕なりに発信していく。

レビューという名の感想文を書いていこうと思います。

 

「そんなこと、ほかの人がもう何人もやってるよ」と思う方も多いと思いますが、

それは読書家や評論家がほとんど。

 

いわば読書のプロです。

 

対してぼくは

本に対して特別な思いは抱いているものの

完全など素人。

 

読む本の数もそんなに多くありません。

 

一月に読むのは

多くて5冊、平均2.3冊と言ったとこでしょうか。

 

だからあまり本を読まない人とか、

興味ない人にわりかし近いと思うんです。

 

だから読んでる感覚や選ぶ本もビギナーよりだと思います。

 

素人なりに、魅力を伝えていきたいなと思います。

 

二つ目は、実際に本の流通数を増やしていく。

 

せっかくブログを始めたので

つらつらとぼくの感想文を書いて行くのもいいのですが、

 

ここでできることがあれば

皆様からの意見やアイデアを汲み取り

このブログを通して、

本の流通数を増やせたらなと思います。

 

だからもしアイデアがある方は下さい。

 

以上2点。

まずはこれを目標に、

 

そして、

 

ついでに

 

お仕事を頂けるようでしたら

連絡下さい。笑

 

 

普段はセールスライターや

読書感想文代行をやっています。

 

 

まあでもこの目的は

後から付いてくるものだと思うので

 

まずは先の二つ

 

アクセス数も少ない数からの始まりですが

 

どうか皆さんの知恵も借りながら

 

有意義なスペースになることを

願っております。